連続多面待ちの紹介と解説

麻雀力UP

麻雀の多面張(タメンチャン)の形は星の数ほどあれど、その中でも特に印象的で趣深い多面張の形は「連続多面張」。
牌姿【3334555】の連続5面張(23456待ち)はとても有名で知っている人も多いでしょう。
役満の純正九連宝燈(じゅんせいチュウレンポウトウ)も1~9の連続多面張ですね。

今回はこのような連続多面待の形をまとめ、それぞれについて解説しております。

連続多面張の牌姿紹介

連続2面張(23待ち)から連続8面待ち(2~9待ち)の牌姿は上図の通りです。

1からの連続形にしなかったのは、牌姿を左端に寄せることで待ちを消す「端潰し」を防止し、牌姿数を無駄に増やさないためです。
(例:牌姿【2223444】は12345の5連続待ちだが、【1112333】は1234の4連続待ち)

次の章からそれぞれの連続多面張が「何故そのような待ちになっているのか」を詳細に解説していきます。

「形に強くなる」は麻雀力UPにも繋がります。

雑学としてだけでなく、学びになる部分もあると思いますので、解説もご覧ください。

手牌構成の表現法「牌式」の説明

牌姿を表現する手法に「牌式」という表現法があります。本記事では牌構成紹介の際に「牌式」も紹介していきます。

これは手牌の同一牌の数を列記していくことで牌構成、待ちに当たる部分に印をつけることで待ちの箇所を示します。本記事では待ち部分は下線とします。

例えば牌姿【2444】の23待ちは牌式で表すと(01030)、
【1112】の23待ちは(310)となります。

左に0がついていない場合、牌姿は1から始まることを示しています。

連続2面張(23待ち)

連続2面張は23待ちとして左右反転形を除いた場合、4枚形で3種類、7枚形で1種類、10枚形で1種類あります。

4枚形 (連続2面張)

4枚形は①連続対子形の(シャンポン)待ち、②嵌張単騎(カンチャンタンキ)待ち、③辺張単騎(ペンチャンタンキ)待ちの3種類があります。

①について、双碰待ちはもともと任意の2種での2面待ちが可能ですので、連続対子形にすることで作成できます。
12や67、89など全ての2連続で作成可能です。  他の2連続待ちに比べ、4枚待ち部分を手牌として使用しているため待ち数は4枚と一番少ない牌姿です。

②について、嵌張単騎待ちは「暗刻+空白1牌+単騎」で構成され、3枚部分を暗刻で見れば単騎待ち、3枚部分を対子(雀頭)として見れば嵌張待ちとなります。
嵌張単騎待ちも①双碰待ち同様に全ての2連続で作成可能です。
また左右反転形として23・34・45・・・78までの7種類については同じ待ちでも2つの形があります。
(例:1113・2444どちらも23待ち)
12と89の2連形については嵌単騎待ちは1種類しかありません。
(0と10の牌があれば作成可能ですが)

③について、辺張単騎待ちは「1112」及び「8999」の2種類の形しかなく、23及び78待ちとなります。
この形を中央に寄せてしまうと両面単騎待ちの3面待ちとなり連続形が崩れます。
(例:「2223」は134待ち、「7888」は679待ち)

①が待ち4枚に対し、②③は7枚待ちとなっており、筋での8枚待ちである両面よりも和了り易い待ちと言えます。
特に待ちが暗刻の外側になっている場合は待ち部分の牌は使いづらく、場に出る可能性が上がるため和了りやすくなります。

7枚形 (連続2面張)

7枚形は引き延ばし形の嵌張単騎待ちの1種類です。
これは4枚形②の派生形となります。

嵌張単騎待ちの場合、間に順子(シュンツ)を挟むことで、待ちを変えずに待ちの箇所と暗刻の箇所を離すことが可能です。

全ての2連形を作成可能ですが、横に長くなった関係(幅が6になった)で左右反転形は作れません。
(例:端に寄せた【4678999】でも45待ちとなり、反転形は「0001235」であり存在しない)

10枚形 (連続2面張)

10枚形は単騎+ズレた三連刻(牌式1332型)の1種類です。

4枚形②の3枚部分は「暗刻」もしくは「対子+孤立牌」の2種類の見方が出来ます。

この10枚形はその「444」の3枚部分を「455566677」の9枚に変更した形になります。

なぜこの9枚形(ズレた三連刻)に変更しても同じ待ちになるかというと、この2つには共通点があるからです。

「444」と「455566677」の共通点は2つあり、”面子として完成している(出来面子である)”ことと”対子(雀頭)+4の孤立牌”であることです。

「444」は暗刻としてみれば1面子ですし、「455566677」は「456+556677」で一盃口含みの3順子として3面子が形成されています。

また「444」は「4(孤立牌)+44(雀頭)」として見ることができ、「455566677」も「4(孤立牌)+555666(2面子)+77(雀頭)」として見ることができます。

出来面子に1枚加わればその牌自体の単騎待ちになりますし、4の孤立牌+雀頭でもあるのので2がくっつけば24の嵌張待ちが生まれます。

余談ですがこの10枚形も順子引き延ばしで13枚形の作成が可能だが、幅が足りず12及び89待ちしか存在しません。
(例:「1345677788899」12待ち)

連続3面張(234待ち)

234待ち 連続3面張は234待ちとして左右反転形を除いた場合、10枚形が1種類、7枚形・13枚形でそれぞれ2種類の計5種類あります。

補足ですが4枚形の3面張は「2223」(143待ち)などの両面単騎待ちしかないため、3連続待ち以降は7枚形からとなります。

7枚形 (連続3面張)

7枚形は「対子+暗刻+対子」と「離れ暗刻+単騎+離れ暗刻」の2種類で、どちらも左右対称形です。

7枚形①について、暗刻の両脇に対子がくっついた左右対称形(牌式02320型)です。
真ん中の3枚を暗刻として見れば両脇の双碰待ち、真ん中の3枚から2枚取り出して対子(雀頭)として見れば嵌張待ちになります。一盃口と5単騎待ちとも取れます。
手牌で待ちを7枚も使っているため、3面待ちですが待ち牌は5枚となっており、両面よりちょっと多い程度の多面張です。
左右対称形のため、反転形は同じ形(牌姿として1種類しかない)になります。

7枚形②について、2連続待ち4枚形の嵌張単騎を左右に展開した左右対称形(牌式30103型)となります。
牌の構成上、123や789の端に掛かる待ちは存在しません。
7枚形①と同様に左右対称形のため、反転形は同じ形(牌姿として1種類しかない)になります。

10枚形 (連続3面張)

10枚形は7枚形の順子引き延ばし形の1種類です。2連続待ち7枚形の派生とも言えます。

123及び789以外の3連続待ちが作成可能ですが、横に長いため(幅が8のため)、同じ待ちを反転形で作成することはできません。

13枚形は234(もしくは678待ち)に限定すれば2種類、345~567を範囲に入れれば1種類のみとなります。

13枚形 (連続3面張)

13枚形①【1113566677788】は2連続待ち10枚形【2455566677】の派生です。

3連続待ち7枚形の片方の嵌張単騎待ち部分をズレた三連刻(牌式1332型)に変更した形とも言えます。
10枚形と同様に横幅が8あるため、234・345・567・678の4種類の3連続待ちしか存在しません。
(123・456・789の連続待ちは存在しない)

13枚形②は234及び678の3連続待ち限定の形となります。

これは「端潰し」によって本来ある一番端の待ちを消しているからです。
(例:「1111222333」は234待ちだが、「2222333444」は1345待ち)
この形は次の項で出てくる4連続待ちの形に順子を加えて待ちをひとつ消した(「四枚潰し」)形でもあります。
(例:「1112233」は1234待ちの7枚形連続4待ちだが、123の順子を加えて1を4枚使用することで意図的に待ちを潰している)

補足ですが、同様の「端潰し」「四枚潰し」を活用すると13枚形で456の連続3面張が作成できます。
形としては「1233334455」と「1233334445」です。どちらも0待ちと3待ちを内包しています。

連続4面張(2345待ち)

2345待ち 連続4面張は7枚形が2種類、10枚形が2種類、13枚形が1種類あります。

7枚形 (連続4面張)

7枚形連続4面張の2種類は実践でも見ることがありますし、形が似ているので合わせて覚えることがオススメです。

まず①の形は並び対子と暗刻の連続形(牌式0223型)です。
並び対子部分がシャンポン待ちとなり、さらに暗刻が隣り合っているため暗刻部分を対子(雀頭)とした場合に一盃口両面の待ちが増えています。
【3344(34シャボ)+555】【33445(25両面)+55(雀頭)】

②の形は単騎と二連刻の連続形(牌式0133型)です。
「3444」の両面単騎(253待ち)に555の暗刻が隣合うことでシャボ待ちの45待ちが増えています(もともと5は両面待ち)
【3444(両面単騎)+555】【345+4455(シャボ)】
どちらも暗刻の外側(牌姿例でいうと6)が待ちになっていないことに注意しましょう。

なお、どちらも全てのパターンの4連続待ちが存在し、左右反転形も全て存在します。
自分で待ち牌を7枚も使っているため4面待ちなのに待ちの枚数が9枚しかなく、両面8枚とほぼ同じ枚数です。

10枚形 (連続4面張)

10枚形連続4面張は7枚形連続4面張①の順子引き延ばし形(牌式0221113型)と7枚形連続3面張②の進化系(牌式02323型)の2種類です。

①は並び対子と暗刻の間に順子を捻じ込んでいますが、牌構成的に待ちの変化がありません。
【3344(シャボ)+567+888】【33445(両面)+678+88】
構成上、同じ待ちの左右反転形は存在しませんが、1234~6789までの全てのパターンが作成可能です。
10枚形多面張の中でも筆者のお気に入りですが、未だかつて実践で見かけたことがありません。

②は【3344455】の345待ちに暗刻が隣合うことで反対側に待ちが増えています。
なぜ反対側の待ちが増えるのでしょうか。
分解すると以下のようになります。
【3344455(345待ち)+666】【34(両面)+344556+66】
かなり読解力が必要な多面待ちだと思います。
まず【3344455】は35(シャボ)と【4(単騎)+334455】or【44+33455(嵌張)】であり、両面待ちは含まれていません。
ここで一つ事前に覚えておきたい形があります。それは「ピラミッド型3面子」で下記の牌姿です。
【233444556】⇒【234+345+456】

これは見慣れていないとすぐに分からないかも知れませんが、分解図の通り、順子3つで構成された3面子完成形となっています。
そして覚えておきたいのは、この”ピラミッド型3面子から1牌抜くと両面待ちになる”ということです。
※真ん中の牌を抜いた場合のみ両面+両面の純正3面張だが、左右対称形なので”両面になる”と覚えておけば問題ない
【33444556⇒33445+456:25が来ると3面子完成】
【23444556⇒234+44556:36が来ると3面子完成】
【23344556⇒23456+345:147が来ると3面子完成】
改めて②の形を見ると【33444556+66】であり、ピラミッド型3面子から2が抜けた状態であることが分かると思います。
よって【3344455+666】は元ある345待ちに25待ちが加わることで2345の連続4面待ちになっています。
1234及び6789は同じ待ちの左右反転形がありません。

13枚形 (連続4面張)

13枚形連続4面張は10枚形連続4面張②の順子引き延ばし型派生(牌式02321113)です。

10枚形連続4面張を理解していれば、同じ待ちであることが分かります。

【3344455(345待ち)+678+999】
【33444556(両面25待ち)+789+99】

連続5面張(23456待ち)

連続5面張は7枚形が1種類、10枚形が3種類、13枚形が1種類あります。

7枚形 (連続5面張)

7枚形連続5面張はかなり有名な形であり、知っている人も多いと思います。 某サイトにて「竜巻」と呼ばれていたので、当ブログでもそのように呼称します。

4枚形3面張である両面単騎型が左右対称形に進化した形です。

【3334(254待ち)+555】【333+4555(364待ち)】

3と5は上記のように両面待ちとも取れますし、33+345+55と分解すればシャンポン待ちとも取れます。

10枚形 (連続5面張)

10枚形5連続待ちは「竜巻」の劣化版のような左右対称形、7枚形4連続待ち①②の進化系の3種類があります。

10枚形5連続待ち①は”暗刻+中膨れ+暗刻(牌式31213型)の左右対称形”となります。

7枚形の「竜巻」は外側まで待ち範囲があるのに対し、こちらは構成牌の内側のみが待ちの範囲になっています。

【22234(25)+45666(36)(W煙突待ち)】
【222+3445(4単騎)+666】

【22234白白】のような両面+シャンポン待ちの複合形を「煙突待ち」と呼びます。
【22234②②②③④】は25②⑤待ちの4面待ちとなっており「W煙突待ち」と呼びます。

今回のこの①の形は真ん中で区切ればW煙突待ちの4面張が含まれていることがわかります。 さらに両脇の暗刻を切り離せば「中膨れ形」となっているため、単騎待ちがあることがわかります。

「中膨れ形」は単騎にも見れますし、【44+35】と分けて嵌張と見ることもできます。

10枚形5連続待ち②は”7枚形4連続待ち①の離れ暗刻追加型進化系”(牌式0223030型)です。

単騎待ちに離れ暗刻を追加すると嵌張待ちが増えます。
(例:3(単騎)+555(暗刻)⇒35(嵌張)+55(雀頭)) 3344555は334455+5の5単騎待ちが含まれているため、777の暗刻を加えることで6待ちが増えます。
3344555は前述の通り2345待ちですので、今回②の形は23456の連続5面待ちとなります。

10枚形5連続待ち③は”7枚形4連続待ち②の隣接暗刻追加型進化系”(牌式013330型)です。
【3444555】は【345+4455】に分けることができます。 この【4455】の並び対子部分に暗刻を隣接させると【4455666】となり3456の連続4面待ちになります。 もともとの【34445555】の2345待ちに加えて3456待ちもあるため、最終的に2~6の連続5面待ちとなっています。
【3444(253待ち)+555+666】【345+4455666(456待ち)】
【3444555(2345待ち)+666】【345+445566+6(6単騎待ち)】

7枚形4連続待ち②から1種類待ちが増えているとはいえ、自分で3枚使っているため、待ちの数は1枚増加の計10枚であり、強い多面張とは言い難いです。

13枚形 (連続5面張)

13枚形連続5面張は10枚形連続5面張②の順子引き延ばし型派生(牌式01331113)です。

10枚形連続5面張③を理解していれば、同じ待ちであることが分かります。

【3444555(2345待ち)+678+999】
【345+44556(36待ち)+789+99】

【345】を抜くと【4455678999】(3456待ち)となり、これは10枚形連続4面張②と同じ形です。

10枚形連続5面張②の待ちから待ちが2枚増えて12枚待ちとなっていますが、それでも手牌で多くの枚数を使用しているため、5面張の割には強い待ちではありません。

連続6面張(234567待ち)

連続6面張は純粋な13枚形が3種類と「待ち潰し」を利用した13枚形が1種類の計4種類です。

連続6面待ちは7枚形や10枚形では存在しません。

13枚形①②は10枚形連続5面待ち②③の進化系、13枚形③は7枚形連続3面待ち①の進化系になります。

13枚形④は少し異色で、のちに紹介する連続8面張の一部の待ちを潰して連続6面待ちにした形になります。

13枚形① (連続6面張)

13枚形連続6面待ち①は10枚形連続5面待ち②【3444555666】の離れ暗刻追加型進化系(牌式0133303型)になります。

【3444555666】は23456の5連続待ちですが、【345+445566+6】と分割することができるため、 8の暗刻【888】を追加することで【68+88】の嵌張7待ちが追加され、連続6面待ちとなります。

13枚形② (連続6面張)

13枚形連続6面待ち②は10枚形連続5面待ち③【3344555666】の暗刻隣接追加進化系(牌式0223330型)になります。

【3344555666】は23456の5連続待ちですが、【334455+5666】と分割でき、 7の暗刻【777】を追加することで【567+6677】のシャンポン7待ちが追加され、連続6面待ちとなります。

13枚形③ (連続6面張)

13枚形連続6面待ち③は10枚形連続4面待ち①【3344455666】の順子重ね追加進化系(牌式01133230型)になります。

順子を左側に重ね追加するため、4面待ちは【5566677888】の45678待ちを使用します。 まず【5566677888】は【6(単騎待ち)+556677+888】に分解すると6単騎待ちと見ることができます。

単騎待ちに順子を隣接追加すると筋の待ちが増えます。(延べ単騎待ちに進化します)
【6+345】=【3456(36延べ単騎待ち)】

よって、今回456の順子を追加しているため、単騎6待ちに対し単騎3待ちが増加している形になります。

また【5566677888】は【5577(シャンポン待ち)+666888】に分解し、57のシャンポン待ちと見ることができます。

シャンポン待ちの対子に順子を重ね追加すると筋の待ちが増えます。(煙突待ちに進化します)
【5577+345】=【3455577(257煙突待ち)】

先ほど述べた通り、今回456の順子を追加しているため、シャンポン5待ちに対し筋の2待ち(25両面待ち)が追加された形になります。

以上、2点を合わせると【5566677888】の形に対して【345】の順子を追加すると【25(両面)】と【36(述べ単騎)】が増えるので、 最終的に234567の連続6面待ちになります。
(【5566677】に【345】を足すと同様に23待ちが増えるが、4待ちは増えないので連続待ちにはならない)

13枚形④ (連続6面張)

13枚形連続6面待ち④はのちに紹介する10枚形連続8面待ちの完全下位互換形(牌式4221130型)になります。

【3334567888(2~9待ち)】を端に寄せて1つ待ちを消し(端潰し)、更に【123】の順子を加えることで1待ちを潰した(4枚潰し)形です。

【123+1112345666(1234567待ち)】 端からずらした形、例えば【2222334456777】の場合、1345678待ち(2は4枚使用のため待ちから除外)となります。

連続7面張(2345678待ち)

連続7面張は13枚形が3種類です。連続6面待ちと同様に連続7面待ちも7枚形や10枚形では存在しません。

13枚形①は10枚形連続5面待ち②の進化系、13枚形②は7枚形連続4面待ち②の進化系、13枚形③は7枚形連続3面待ち①の進化系になります。

13枚形① (連続7面張)

連続7面張①は10枚形連続5面待ち【3444555666】の暗刻隣接追加進化系(牌式0313330型)になります。

左側に暗刻を追加するため連続5面待ちは右に1つずらした【4555666777】を考えます。

こちらは34567待ちです。

単騎待ちに暗刻を隣接すると両面待ちが増えますが【3(単騎待ち)+444】→【34(両面待ち)+44】、延べ単騎待ちに暗刻を隣接すると3面待ちが増えます。
例:【3456(36待ち)】+【222】=【22+23456(147待ち)】

10枚形連続5面待ち【4555666777】は【4567+556677】と分解することができます。

【4567】の延べ単騎待ちに【333】の暗刻を追加すると【33+34567】となり、258待ちが追加されます。

もともと【4555666777】は34567待ちですから、258待ちが加わると2345678待ちの連続7面張となります。

連続7面張のなかでは3枚使いの数が多いため、待ちの枚数は7面待ちの割には少ない15枚です。

そもそも四暗刻単騎の形ですので、単騎待ち以外では和了したくないという意思が働きそうです。

13枚形② (連続7面張)

連続7面張②は10枚形連続4面待ち②【3344555】の一盃口追加型進化系(牌式02222230型)です。

左側に一盃口を追加するため右に3つずらした【6677888】の形を考えます。

こちらは5678待ちです。

並び対子の双碰待ちに一盃口を隣接させるとそれぞれの筋待ちが増えます。
例:【2233(23待ち)+445566】=【223344+5566(56待ち)】

今回は【6677】に【334455】を追加するため6の筋である3待ち及び7の筋である4待ちが追加されます。

【3344556677(3467待ち)+888】 更に【6677888】は【67+678+88】と58の両面待ちも内包しているため、345の順子を加えたために筋の2まで待ちが伸びています。

【34567(純正3面張)+345678+88(雀頭)】 よって【3344556677888】は2~8の連続7面張となります。

13枚形③ (連続7面張)

連続7面張③は7枚形連続3面待ち①【2233344】の暗刻順子追加型進化系(牌式03113320型)です。

この待ちは今回紹介した全連続多面張の中でも随一の難解さだと思います。

連続3面待ち①を【6677788】の678待ちで考えます。

ここに【456】の順子を追加すると、延べ単騎待ちとして4待ち、煙突待ちとして3待ちが追加されます。

【4567+667788】【45666+777+88】 この時点で【4566677788】は34678の5面待ちです。

ただし5が待ちではないため、連続多面張ではありません。

さらに【333】を追加します。【4566677788】は4単騎待ちが内包されているため、暗刻隣接追加で25両面待ちが追加されます。
【3334(254待ち)+567+667788】

よって最終的に2~8までの連続7面張となります。

連続8面張(23456789待ち)

連続8面張は10枚形が1種類です。 7枚形連続5面張の間に順子を割り込ませたような左右対称形です。九連宝燈をコンパクトにしたような形でもあります。

10枚形 (連続8面張)

連続8面張は7枚形連続5面張の正統進化系(牌式03111130型)となります。

【3334567】は有名な5面張の形で258の三面張と47の延べ単騎待ちの複合形です。

また左右対称形ですので、【333】の方を暗刻として見れば【4567888】の36947の5面張であることも分かります。

よって258待ち+47待ち+369待ちで全体としては2~9の連続8面張となります。

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